Atelier dddo>PainterCollection > Painter 8 Top> Painter 8 Trial英語版レビュー2(2003.05.03)
Digital Water Color の特徴と不具合:
GeneralパネルのMethod(手法)にDigital Wetが追加、この手法のSubcategory(手法(バリエーション))は
・Grainy Digital Wet Abrasive(水彩塗り混ぜ)
・Grainy Digital Wet Buildup(水彩塗り重ね)
・Digital Wet Remove Density(水彩色消し)
Digital Water Colorパネル(とプロパティバー)にてDiffusion(にじみ)とWet Fringe(水彩境界)の二つで制御。
Layersメニュー(6までではキャンバスメニュー)に
・Dry Digital Water Color(乾燥)
・Diffuse Digital Water Color(にじみ、6までだとShift+D)
…と制御構造は6までの水彩と同じ…
またPainter 8 Trialで6以前のブラシライブラリを読み込むと、水彩はWater Colorでは無く、Digital Water Colorの手法、バリエーションに変換されます。
(Painter 7では無理やり(?)7の水彩の複雑な設定類に変換されました。)
…と言う訳でPainter 8のDigital Water Colorは一応6までの水彩の復活を意図していると考えられます。
また、Dry Digital Water Color(乾燥)ですが…
(Mac版では)Digital Water Color描画前はグレーアウト、描くと選択可能になり、実行するとまたグレーアウトと6までの水彩と同様の振る舞いですし、(Windows版ではこのメニューが常に選択可能(グレーアウトされない)という不具合があります(^^;)
乾燥前と乾燥後の振る舞いも一応6と同じ(…を意図している(^^;)…が…(後述)
…6までの水彩は…キャンバス上の見えない水彩レイヤーにのみ描画、でしたが、
8のDigital Water Colorは…レイヤー上にも描けます。(Broad Water Brush(水彩平筆)などStroke TypeがRakeのモノはレイヤー上だと色が濃くなってしまいますが…)
乾燥の振る舞いから一応キャンバス上/レイヤー上とも見えない水彩レイヤーは存在するようですが…色々問題/疑問が…(^^;
またGrain(粗さ)の数値によるPapers(テクスチャ)の出方も違います。これも仕様かバグかよく判りませんが、描き味が違う原因になっています。
◆水彩境界
これはDigital Water Color: Simple Waterですが、Wet Fringe(水彩境界)が濡れている場所(前のストロークの上)の方が目立ち、境界の外側に白い縁取りもあります。
また水彩境界の作り方(?)も:
Painter 6まではリアルタイムで濡れている部分と濡れていない部分の境界部分のみにWet Fringe(水彩境界)の値に対応した水彩境界を作っている(つまり水彩境界の値を変えると既存の水彩境界も一緒に変化する)のに対して、
Painter 8ではにじみと同様、描画後に計算して水彩境界を作っています。(一度描いた水彩境界は固定され、水彩境界値を変えても変わらない)
◆余分なにじみ
Diffuse Waterなど、にじむタイプのブラシはPainter 6までの水彩のモノによく似ており、一見、水彩境界よりうまく復活できた様ですが…図のように余分な部分=ストロークを囲む四角+その外側を同時ににじませてしまいます。
◆にじみがのこる(上書き、Undo)
図の1と3の重なり部分の様ににじみの上に塗り混ぜのブラシで塗るとにじみ部分のみ塗り混ざらずに残ってしまいます。また2は1同様描いてからUndoで取り消したものですが、消えたように見えても3や4との重なり部分でやはりにじみだけ出てきてしまいます。4との重なりは判りにくいですが塗り重ねなのでかなり黒い色として出てしまいます。
1と3の組み合わせは「水彩」的な表現としてはあまり使わないと思いますが、2(取り消し)と4の様な場合は取り消しで残っているとは思わない(あるいは取り消した事も忘れる?)ので要注意(?要するににじみのあるブラシではUndoは「つかえない」)です。
◆乾燥しても溶ける
Digital Water Colorを乾燥したものや水彩でないブラシで描いたものも(暗黙の)水彩レイヤーに染み出して(?)しまいます。
1でFine Tip Waterで縦線を描いて乾燥します。
2でDiffuse Waterの白で上書きすると乾燥しているはずの1がにじみます。
3でDiffuse Waterの水色で上書きすると乾燥しているはずの1がやはりにじみます。
4でSimple Waterの水色で上書きすると…?よく判りませんねぇ。。。
5でSimple Waterの白で4の上に上書きすると乾燥した色は残っているのが判ります。
6でSimple Waterの白で2の上に上書きするとやはり乾燥した色は残っているのが判ります。
◆消しゴムの振る舞い
Digital Water Colorは乾燥しなくても消しゴムで消えたり、選択してコピーや消去が出来る事は気がついていましたが、「消しゴムの振る舞い」の詳細はある方に教えて頂きました。
・レイヤー上に描きます。
・DWCの消しゴムで通常レイヤー(乾燥したものも)消ええます。
・通常の消しゴムでDWCが消えます。
・水彩、乾燥ストロークともに、一般消しゴムで消した後水彩ストロークで上書きすると変な影がでます。
・水彩消しゴムで乾燥ストロークを消した後、水彩ストロークで上書きするとその範囲+少し外側が真っ黒になります。
・レイヤーの透明度維持にチェックを入れた通常消しゴムでは異常は起こりません。
・Create Layers Mask From Transparencyでマスクを作成したものです。
・通常消しゴムではレイヤーの透明度はデフォルトの黒(透明)に戻っていますが、透明度維持の通常消しゴムと水彩消しゴムでは先に描いたときに完全に不透明(白)になったものは変化しません。
感想や追加レビュー希望項目、ミスの指摘などをお待ちしています(^^)↓
[Paintertop][Painter8:menu][Painter8:Palete][ぺインタの変化]
<Back><Home><伝言とリンクのボード><mail>
[Corel Graphic User'sClub(MailingList)][@nifty:FCOREL][@nifty:FGRAPHIC]